ウインドキャラバン

新宮 晋の風で動く彫刻を一年半かけて地球上のもっとも特異な自然空間6ヶ所に巡回し、アートやそれらの地の人々との文化交流を通して、自然とともに生きるとはどのようなことか、さらに本当の幸せとは何かを見つける試みです。

2種類のデザインの軽量構造に風受けのセイルを張った凧のような彫刻21体は、土地を傷つけない据え置き型で高さは5mほど。人力による組立、設置、解体が可能です。この「ウインドキャラバン」の彫刻は、現在も様々な展覧会へ出品されています。
作品の輸送に使われる6mのコンテナの中箱は、巡回先で4基の風車を持つ小型風力発電所に変貌します。これはランドマークとして機能するのみならず、発電した電力によって夜間の作品照明を行いました。また、この風車小屋を中心に現地で風力観測を実施しました。
各巡回先では現地の人々が参加するイベントや、シンポジウム、レクチャーなど様々なアート活動を行いました。

ウインドキャラバンの彫刻は、東日本大震災の被災地 閖上の地で開催された「元気キャラバン閖上」では「元気のぼり」と一緒に、また、各美術館を渡る企画展「新宮 晋の宇宙船」など(年譜でウインドキャラバンの彫刻展示を絞り込み表示できます)でも展示され、現在でも多くの方々にご覧いただいています。

ウインドキャラバン

ウインドキャラバン関連書誌

  • 風の旅人 2002年

    風の旅人

    2002年
    新宮 晋著
    扶桑社


    ウインドキャラバンの旅の切っ掛けから舞台裏までを 新宮晋自身が語る貴重な記録
    (220ページ / 口絵カラー8ページ 新宮晋が描いたイラスト40点も収録)

  • WIND CARAVAN 2003年

    WIND CARAVAN

    2003年
    新宮 晋著
    ブレーンセンター


    地球の僻地を結んだ壮大なアートイベント ウインドキャラバンを美しい写真で綴った本
    (128ページ / 写真90点 / サイズ 20cm × 21cm / 英語版(別途和文全訳付き)

  • 風の星 2004年

    風の星

    2004年
    新宮 晋
    福音館書店


    ウインドキャラバンの旅の感動が絵本になった!風といっしょに飛んでみよう!眼下には息をのむような大自然の風景が次々と展開する